東京/横浜アルキテクト ー(83)ー

 

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   カップ・マルタンの波間に消えたモダニスト   ル・コルビュジェの建築  13

 

 

 

 

コルビュジェは著書「プレシジョン」の中で、サヴォア邸の見どころについてこうコメントしています。

 

 

「家は、宙に浮いた箱です。この箱は連続した窓で貫かれていて、建築上の遊びが思い切ってなされています。」

 

 

 

 

 

 

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東西南北、自由なファサードによって構成された箱はどれが正面なのか見分けがつきませんが、コルビュジェが推奨するのはエントランスのある北側のファサード。

 

 

 

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規則正しく配置された支柱が美しいピロティーが、使用人室やユーティリティーを取り囲んでいます。車もまたU字形のピロティーを通って家の中から出入りします。

 

 

 

 

 

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ピロティーから生活の場である2階、そして屋上庭園へとつながるスロープ。コルビュジェはこれを建築的プロムナードと名付けました。

横リブによる上昇感と降りそそぐ光によって気持ちが高揚していきます。

 

 

 

 

 

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ピロティー下の地下室から屋上庭園をつなぐ螺旋階段。この螺旋とスロープと各階の水平な廊下が見事に調和しています。

 

 

 

 

 

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スロープをあがった2階のリビング。外壁の白はその存在感を誇示しているかのようですが、内部の白は連続した水平窓をとうして外部との一体感を演出しているように見えます。ペリアンがデザインしたチェアーから眺めるテラスも気持ちよさそうです。

 

 

 

 

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青く彩色された壁とトップライトの光が織りなすハレーション。いたるところにこのような自然光を取り込む工夫が見られます。

 

 

 

 

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テラスから屋上庭園へとつづくスロープ。平滑なガラス面に反射する景色も計算されたかのように見えます。

 

 

 

「この家の空気はよどみなく流れ、光も隅々に行き渡って浸透しています。こうした流れや浸透はこれまでの建築に対しての印象にはなかったもの。最新技術がもたらす建築上の自由に慣れていない見学者は、戸惑いを覚えるでしょう」とコルビュジェは語っています。

 

 

コルビュジェの「白の時代」の到達点であり、その造形理念の結晶と呼ばれるサヴォア邸。

80余年前の建築が、いまでも訪問者を驚かせ、誰一人退屈させないところにサヴォア邸の凄さがあります。

 

 

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現在の日本の社会では、「建築=建設業」という短絡的で視野の狭い見方が強く、建築の世界が長い歴史の中で培ってきた、本来の豊かな可能性に接する機会はこれまで意外と少なかったように思います。 そこで、東京・横浜アルキテクトと題して日本の近代建築の足跡をたどりながら、「人間の生活の器」として建築が社会に対して果たすべき使命を考察します。

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