東京/横浜アルキテクト ー(24)ー

全体6.bmpのサムネール画像

 

全体6.bmp 

     迎賓館 赤坂離宮 ー2 時をこえる リビングジュエル 

正面 外観

 

さて、引き続き、迎賓館の外観のデザインをもう少し詳しく見てみましょう。

外観は花崗岩でがっしりと造られたネオ・バロック様式の2階建で完全なシンメトリー(左右対称)な宮殿であり、その両翼を手前に広げて、人々を抱き迎えるような形をしています。

 

正面の中央玄関前、馬車廻り(車寄せ)が設けられた上部には、コリント式オーダー4本で特徴的な大きなペディメントを支えるデザインが目を引きます。外壁のなかでも最も込み入った彫刻が施されていて、写真ではわかりにくいのですが、菊花ご紋章 ・旭日賞 ・瑞宝章などの勲章や日本古来の武器を集めたレリーフが見られます。

 

屋根の上部の左右には、青銅製の甲冑や弓矢をまとった武士像が置かれ、その下の壁面には、芸術科学・殖産興業を表すレリーフが施されています。階段室部分の上部には、金の星をちりばめた天球儀とそれを支えるように4羽の翼を広げた霊長が飾られていて、一見すると、国賓を迎える宮殿にこれらの威圧的なデザインはどうなのかな?

と、違和感を感じさせますが、建立当時の世界は帝国主義の時代、欧米列強と戦える軍事力・経済力を示すことが、近代国家を目指す日本には必要だったのでしょう。

また後ほどご紹介しますが、同じことが部屋の内装にも現されていて、当時の西欧の好戦的ともいえるデザインが各所に使われています。

 

 

 

  屋上甲冑1.bmp                                                   

 

霊鳥.bmp

  

 

正面屋根に飾られたレリーフ。甲冑をまとった武士像と世界の覇権を主張するかのような

天球儀と霊長(架空の鳥)、初めて見るとちょっと驚きますよ。                                                                  全体6.bmp

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現在の日本の社会では、「建築=建設業」という短絡的で視野の狭い見方が強く、建築の世界が長い歴史の中で培ってきた、本来の豊かな可能性に接する機会はこれまで意外と少なかったように思います。 そこで、東京・横浜アルキテクトと題して日本の近代建築の足跡をたどりながら、「人間の生活の器」として建築が社会に対して果たすべき使命を考察します。

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