東京/横浜アルキテクト ー(22)ー

 

明治生命館1W500.jpg

 

           丸の内のクラシック建築をあじわう 

 

     明治生命館 ー4      記憶へのオマージュ

 

 

「歴史的建築物の保存と活用という文化保護の新たな観点に立ち、それを自ら実践することで、丸の内一帯の風格ある景観を守り、街の新たな活性化に貢献する」・・・平成になって、当時の所有者である明治生命はこの建物の全館保存を発表し、平成9年に明治生命館は国の重要文化財に指定されました。

そして2004年、明治生命館の全館保存と、その隣接地に超高層タワーを建設する再開発を両立させた「丸の内MY PLAZA」プロジェクトが完成しました。

 

超高層タワーの明治安田生命ビルと明治生命館は陽光を透すガラスの屋根で一体化され、本館部分の外壁洗浄と東面外壁の復元工事も完了し、新しい景観を創りだしています。洗浄によって本来の美しさを取り戻した石の外壁は、まばゆいばかりの輝きを放っています。このような超高層タワーと洋式建築の共存という手法には様々な見解があるとおもいますが、新築のタワーと遜色のない機能性と居住性をも実現することで、「歴史的建築物を積極的に活用することで保存する」というテーマに対する、ひとつの答えを見出すことができるのではないでしょうか。

 

明治生命館の改修工事に関った人たちは、異口同音にこう語るそうです。「このような建物はもう2度と建てられない」・・・

名建築を後世に残し、大切に保存するために、積極的に活用するという視点は、今後いっそう重要になってくると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治生命館アトリウム.jpg明治生命館と新築のタワーが、ガラス屋根 で一体化されたアトリウム。歴史を感じさせる豊かな空間を演出しています。

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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現在の日本の社会では、「建築=建設業」という短絡的で視野の狭い見方が強く、建築の世界が長い歴史の中で培ってきた、本来の豊かな可能性に接する機会はこれまで意外と少なかったように思います。 そこで、東京・横浜アルキテクトと題して日本の近代建築の足跡をたどりながら、「人間の生活の器」として建築が社会に対して果たすべき使命を考察します。

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