東京/横浜アルキテクト ー(19)ー

明治生命館1W500.jpg

 

 

丸の内のクラシック建築をあじわう

 

明治生命館 ー1

 

ちょっと寄り道をしましたが、再び丸の内のクラシック建築を巡っていきましょう。  今回は明治生命館です。

明治生命館の主要な意匠は、古代ギリシャ・ローマを源流とする古典主義の建築様式で構成されています。なかでもひときわ印象的なのは、建物の5層分を貫いて立ち並ぶ巨大なコリント式の列柱でしょう。西欧の古典主義建築にもひけをとらない圧倒的な存在感です。

 

この列柱には、エンタシスと呼ばれる、視覚矯正のための微妙なふくらみが付けられ、上部に行くほど細くなっています。そして柱頭には

紀元前から用いられている、アカンサス(西洋あざみ)の葉をモチーフにした伝統的なデザインが使われています。

建物全体は、重厚な石積みの基層階(グランドフロア)を築き、その上に列柱からなる主階(ピアノノービレ)を置き、さらにその上層に屋階(アティックストーリー))を乗せるという古典主義建築の伝統的な壁面三層分割の手法によって構成されています。

 

明治生命館が完成したのは、昭和9年(1934)3月、日本における古典主義建築の最高傑作との高い評価を得るとともに、たびたびの改修に際しても建設当時のデザインを大切に守り続けています。往時の姿を今に伝える明治生命館は、昭和の建物としては初めて国の重要文化財に指定されています。

 

 

 

明治生命館2W500.jpg コリント式列柱の柱頭を飾る優美なアカンサスの葉のモチーフ(若い女性のプロポーションをあらわしているそうです。失礼!)

明治生命館にはまだまだ特筆すべきものがたくさんあります、その辺りはまた次回に。                                                                                  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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現在の日本の社会では、「建築=建設業」という短絡的で視野の狭い見方が強く、建築の世界が長い歴史の中で培ってきた、本来の豊かな可能性に接する機会はこれまで意外と少なかったように思います。 そこで、東京・横浜アルキテクトと題して日本の近代建築の足跡をたどりながら、「人間の生活の器」として建築が社会に対して果たすべき使命を考察します。

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